91日目:すぐ怒る人との接し方
わたくしの住むあたりは、都内でも有数の通勤ラッシュで知られる私鉄沿線です。
しかしラッシュを過ぎると、席の譲り合い、声かけあいなどが日常の光景となる、とてものどかな路線です。
そんな調子ですので、たまに他路線で怒号を聞いたりすると、すっと体が冷たくなってしまいます。すっかりご隠居生活です、ごきげんいかがですか?
若い頃のわたくしは、すぐ怒る人を「前頭葉の不自由な方」とお呼びし、出来るだけ関わりを避けて参りました。
触らぬ神にたたりなし。
君子危うきに近づかず。
です。
それは、わたくしがまた、怒りを抑えるのが下手だったからなのです。
ちょっとしたことでカンカンに怒る人を見ていると、イラっとするのですよ。
「あんた見てると、私が疲れる。」そんな感覚ですね(あるでしょ?)。
同僚がミスをする、部下の段取りが悪い、ことごとく
「馬鹿じゃないの!」
「ぐずぐずしないで!」
「何回教えたら覚えるの!」
すぐ怒鳴ります。その強大なエネルギーには感心します。
そういう人はよく、こう言います。
「なんで、言ったとおりにやらないの!」
「わたしばっかり仕事増えるじゃない!」
ガンガン怒りをまき散らしているくせに、完全に被害者意識だったりします。
自分の思うとおりに物事が進むわけがないのが道理ですが、そういう方は、自分が唯一神です。自分の理想通りに進むことが「唯一の正しい道」なのですね。宗教戦争が理解できます。
つーか、そんなわけないないw
そして、あんたも普通にミスはしますって。
違うのよ、その怒りはあなたの中にある恐怖なのよー。
馬鹿じゃないのって、裁いてるのは自分自身よー。
怒りでごまかしてる限り、前に進めないからー。
そう教えてあげたい。
言ったとおりにできなかったら、説明のどこが理解できなかったのか、会話していけばいいだけなのにね。結局「怒り」を武器にして振り回すってことは、後ろにあるのは「恐怖」よね。自分の何か(自尊心?名誉?)が危険にさらされたという「恐怖」。
ときに、君子危うきに近づかず。
で近づきたくないのに、どうしても向こうからやって来ちゃったりする場合にもですね、前述の「前頭葉の不自由な方」思考おすすめです。
「理性をつかさどる前頭葉の機能が停止するほどのパニックなんだなぁ。」
「偏桃体が暴走するほど、ストレスが溜まっているのかもしれない。」
と考えると、多少気の毒な気持ちになって参ります。
「怒ってる」と思うと、自分から接したくない感じですが「あの人も疲れてるんだな」と一時的な機能不全と捉えなおすと、お茶でも淹れてあげたくはなりませんか。
わたくしは、よくチョコレートを差し上げてました。
なんなのよ!と言いつつ食べてたので、本人も怒りたくて怒ってるわけでもないのかな、なんて思いました。
時には、感情に振り回されてしまうことも、ありますよね。人間だもの。
そんな時にでも、与えられる人でありたいな、と思うのです。
美味しいお茶と、甘いものは正義です!
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