意識高い系社畜が会社をやめてからの記録

思考、感情、こころの、点と点をつなぎ、本当の自分へ還る方法を探します。

全部OKなら苦労しないんだよねー、うんわかるー。

「全部OKといかないから、
この講座にきてるわけで…(大幅に意訳)。」

先日受けた講座で
およそ、こんなことを
仰った方がいた。

2017/02/27 blog photo by horie sanae


「全部OKってことは、
いろんなセミナーとか
行かないってことですよね…。」

あぁ、そうそう、そうなんだよね。

現状をどうにかしたくて、
いまのところから抜け出したくて
頑張って、
セミナーやら講座やら通ってる。
いかないとだって、今のままじゃないの。
って、もんやりするよね。

私は、その言葉を聞いて
自分の世界に潜ってしまったから、
その時の講師の方がどう応えられたか
記憶にない。

その時、わたしの心に浮かんだのは、
「執着を自由にする」
という言葉。

私もずっと昔、
自己啓発コーチング、
リーダーシップ、プレゼン技術、
技術やデザインの講座、
話し方、マナー講座…

会社を終えたら講座に通って
自己研鑽に励む日々があった。
もちろん、その時点では全く必要のない
英会話にも行ってたよ
(英会話ってフラグよね)。

それって、全部
「今の自分を変えるため」
だった。

自分に何か足りないもの、
もっと強力な武器が欲しくて。

その頃の自分に
「全部含めてOKしてあげよう」
そう伝えたら…

前述の女性みたいに答えてるはずだわ。
だって、今の自分に全然OKじゃないんだもの。

給料安くてこき使われて、
離婚したてでお金はないわ
三十超えたら年は取るわ。

でも、
もっと素敵な何かが欲しいし、
もっと素敵な家に住みたい。

もっともっと!
自分を変えるのだ!!
って思ってた。

生活できるだけのお金があって、
気の合う飲み友達がいて、
好きな人とたまに旅行にいって、
好きに生活できて羨ましい、
そう言われたこともある。

それでもあの頃、
自分の回りにあるものすべてが
息苦しかった。

三週間休暇を取って
ケニアに撮影旅行に行っても、
めっちゃ不自由だったww

そして、
とっても素敵な彼氏と別れて、
それから少しして、
会社員も辞めた。

もう着ない洋服、
いつか頂いた食器、
来ない来客用の布団、
ほこりをかぶったキャンドル、
間に合わせで買ったバッグ、
あらゆるものを捨てた。

まるで死ぬ準備を進めているみたいと
親が心配した。

けれど、
いろんなものを捨てていくと、
どれだけ必要ない、愛情もないものに
囲まれて生活してたのかが、よくわかった。

がらんとした部屋(当社比)で、
はじめて、全部自分で選んだもの。
全部OKできる、そう感じた。

ないないと思ってたけど、
それは、眼を向ける方向が違ってただけ。
全部そぎ落としてみた時、
欲しい欲しいと思ってた自分にもまた
OKすることが出来た。

自分の全部をOKする。
簡単に書いてあるようには、簡単ではない。
かも

それは、自分のダメな部分に目を向けて
客観視することが必要で、
そしてそれを自分のこととして
受け止める覚悟も必要になる。イタタタ。

でもね、なんでOK出来ないのか。
それは、ダメな自分が許せないから。
なんだよね。

ダメな自分なんて
かっこ悪くて、
情けなくて、
そんな自分、
全然自分だと思いたくなくて。

それは、ダメな自分はだめなんじゃ!
自分は完璧でなくちゃならないんじゃ!
という執着なんだよね。

うん。

「執着を自由にする」
手放すとかって言い方もするね。

執着しているものは手放す。
だって、執着しているものは
不安や恐れを生み出すから。
そこから、愛や慈しみは生まれないから。

ダメな自分はだめなんじゃ!
を自由にしてあげると、そこに愛が生まれるから。

執着を自由にすると、
ダメな自分も、まーいーかー。
って思えるときが来るからさ。

ダメな自分も、まーいーかー。

それがOKだから。
ダメな自分抱きしめて
よしよしってしてあげたら
いいんだよね。

うん。
(って、あの参加者さんに伝えたい)

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