自分の気持ちなんて、言っちゃダメだと思ってた
たまに、半世紀昔の恋愛話を書いてみます。
黒歴史的遺産も日に晒せば糧になるかも。
私はずっとずっと、同じパターンでの失敗を繰り返していました。
寂しいとか、1人で居たくないとか、
して欲しいことを素直に言えない
↓
その辺察してくれよ!と思いつつ
↓
案の定やってもらえずに
↓
どうせ私は捨てられるんだよね!
↓
なにを望んでもムダ!
↓
もうこんな思いをするなら1人がいい!
って、別れるわけなんですが、本心は違うんですよ。本心はただ受け止めて欲しい。
でも、ありのままの自分なんて、受け止めて貰えるなんて思ってないから、怖くて素直な気持ちなんて言えなかった(もう信じ込みだらけだよね)。
なんでこうなっちゃうかなー。
なんでこんな、分かってくれない人ばっか選んじゃうのかなー。
そして、分かってくれない人が段々と増えていつの間にか、多数決取ったら私の方が負ける側になっちゃった。
はて?
ひょっとしたら、原因は私にあるのー?
私の考え方が間違ってるのー?
そして、恐る恐る聞いてみました。
いま、私はなんて思ってると思う?
「え、わかんない。おれ、何かした?」
「だよねー!!」
わかるわけないじゃんね。
でもずっと、何も言わなくてもわかって欲しいと思ってたしー!!
そっか、わかんないんだ!分かんなくてもいいんだ!これ、けっこうビックリしました。
言ってないんだもん分かるわけないんだけど、
当たり前なんだけど!!
わかんなくても良かったんだー!!
「どうしたの?なにかして欲しいの?
言わなきゃわからないよ。」
えっ!?えっ!?
自分のして欲しいことって、言っていいの!?
いや、言えよ。普通に。
って思った方もいらっしゃると思うのですが、こじらせてるって、こうなんですよ!
これ、一大決心です。
もちろん、彼もドン引きです。
でも、自分が感じていた寂しさや、また私は置いていかれるー、という怖さについて、生まれて初めて
話すことができました。
その怖さに直面出来ず、別れを選んできたことや、その恐怖が、なにをしてもなくならないこと、なにをしても埋められない穴が、心のどこかにあること。
そして、その気持ちを正面から受け止めてくれたその人の関わり方によって、私のこころは大きく癒されました(ま、別れたんですけど)。
「自分の気持ちなんて、言っちゃダメだと思ってた...」
自分の気持ちなんて、言わないと分からない。
こんな単純なこと、私は大人になって初めて知ったのでした。
なんでわかってくれないの?
って思う人ね、自分が一生懸命わかってあげようとした人なんだね。
きっとそれは、まだあなたが子どものとき。
周りの表情を読んで、他人の気持ちを先回りして汲み取ってあげてたんだよね。
苦心して苦労して、みんなのこころが穏やかであるように、こころを砕いてきたんだね。
こんなに、こんなに
他人の気持ちに配慮して、表情を伺って。
自分の気持ちなんか、なくなってしまうくらいに。
だから、私を好きになってくれたなら、
あなたもそうしてくれるでしょ?
だって、それが大事にするって、愛するって事なんでしょう?
そう、思っているのかもしれないね。
なんて健気な優しい子どもだったのだろう。
あなたも、その子の愛の深さと大きさに圧倒されるはず。
でもね、そこにいるその子に気がついたら、もう大丈夫。
あなた自身の気持ちは、大切なものだから。
誰よりも、あなたが大事にしてあげて。
寂しいも、悲しいも、あなたの心の一部であることに、変わりはないよ。
そして、つらい時には、周りの人に言ったって大丈夫なんだよ。
少しづつ、自分の世界を温かく満たしていこうね。