意識高い系社畜が会社をやめてからの記録

思考、感情、こころの、点と点をつなぎ、本当の自分へ還る方法を探します。

「ワクワク探し」の前にやらなきゃいけないこと

わたくしは長い間、
本当に好きな事、本当にやりたい事。
というのがわかりませんでした。

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2016/10/21 blog photo by horie sanae

頭ではわかってるのです。
これが得意。
これをやると褒めてもらえる。

でも、自分の内側から
沸き上がるような楽しさ。というのには、
ついぞ出会えずにおりました。

手当たり次第に
お稽古事やセミナーに通うのですが、
いまひとつ、
これだ!というものには出会えません。

後からわかるのですが、
その時は、「ワクワク」とか
「本当にやりたいこと」なんて
必要なかったのね。

やるべきことは、
『自分の本当の気持ちに気がつく』
ことでした。

そのきっかけを与えてくれたのは、
一緒に働いていたお友達です。

タイから戻ってぷーぷーしているわたくしに、
「会社に戻って来る気、ありませんか?」
と、声をかけていただきました。

嬉しかった。
自分のやってきたこと、
間違ってなかった。
きちんと評価してくれる人がいた。

そうして、わたくしは、
元の職場に、戻らせてもらいました。

戻っては見たものの、
職場をとりまく環境は
著しく変わっていて…。

それでも、仲間と助け合い、
補い合えるという経験をもらい、
改めて、仕事と自分と向き合う
チャンスをもらいました。

でも、つらかった。
お友達がつらい思いをしているとき、
何の助けもできず、
ただ自分の仕事をするだけの自分が。

もっと…もっと、なにか自分に
出来ることがあったのではないか。
もっと、自分に知識があれば。
もっと、もっと自分に権力があれば。

それが、事実でないことは
理性がわかっています。
でも、心の奥底では、
自分をとがめる声が止みません。

私を呼び戻してくれた友達が
他部署へ移動となるのと同時に、
わたくしは、自分の意思で会社を辞めました。

わたくしは、自分をとがめる声の
正体を突き止めたいと、
記憶をさかのぼってみることにしました。

会社員になりたての頃にも
「この役立たずが!」
という心の声を聞いた…。

中学生の頃にも
いじめにあった同級生を助けられず
「あなたなにも出来ないのね…」
という声を聞いた…。

何回か同じ悲しみを見ていくうち、
幼い日の自分に出会いました。

つらい思いをしている母を
ただ、見つめることしかできない自分。
無力で、非力な自分。
情けない、なんてちっぽけな自分!

それからしばらくは、
繰り返し悲しい失意に似た記憶が訪れ、
毎日、泣きながら過ごしました。

幼い頃の悲しみや苦しみ、痛みが、
次々と大きな波のように襲ってきます。
感情の台風に、ただひたすら
呑み込まれて揺さぶられては、
浜辺に打ち捨てられ、を繰り返す日々。

それでも、あきらめずに居られたのは、
数々の不思議な援助があったから。

いろんなサインが、
『あなたは守られている。大丈夫。』
そう伝えてくれていたからでした。

そうしながら、
少しづつ、自分の感情を消化し、
いつのまにか、嵐は去り
静けさの畔にたどり着きました。

そうなの、
自分でも知らないうちに、
貯めて貯めて我慢していた感情や、
幼い頃に得てしまった傷が、
たくさんあったの。

そしてそんな傷たちを仮面で封じたまま
わたくしは、大人になってしまっていた。

そう、
『自分の本当の気持ちに気がつく』

そのためには、
自分すら気がつかないでいる
〈感情の蓋〉
を、こじ開ける必要がありました。

もし、やりたいこと、
ワクワクするっていうことに
イマイチピンと来てない。

そんな方がいたら、
〈感情の蓋〉に
ぴったり封をされているかもしれません。
(してるのは自分なのだけど)

その蓋が開かないことには、
ハートのセンサーがなかなか
ピピっと利いてくれないかもしれません。

〈感情の蓋〉の開き方は、
ちょっと長くなったので、
次回引き続き書いていきますね。

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